「経営情報学会-2018年春季全国研究発表大会 - 映画『未来シャッター』の事例から」研究発表

対話型映画による未来社会へ向けた行動変革の促進

-映画『未来シャッター』の事例からー

○ 奥山 睦 1)、 高橋 和勧 2)、 村瀬 博昭 3)、 前野 隆司 1)

1) 慶應義塾大学大学院

2) 特定非営利活動法人ワップフィルム

3) 新潟薬科大学

 

Abstract

従来型の映画は鑑賞して終わりとなりがちであり,その場での対話は想定されていなかった.そのため,鑑賞者間の「創意形成」が生まれにくかった.これに対し,NPO法人ワップフィルムが企画・製作した映画『未来シャッター』は, 鑑賞した多様なアクターが社会的課題の解決を主体的に解釈し, 自己概念と照らし合わせて反芻した後, フューチャーセッションを行っている.それによって多様なアクターの「創意形成」が生まれ,個人の強みの発見や連携の実現性への気づきを誘発し, 未来へ向けた行動変革に繋がっていく.本研究では, 映画『未来シャッター』について分析することにより, 対話型映画を使った新たな社会的課題解決の可能性について述べる.

 

Conventional movies tended to be ended with appreciation, and dialogue on the spot was not supposed. Therefore, it was difficult for "formation of creativity" among viewers to be born. On the other hand, the movie "Mirai Shutter" planned and produced by the Non-Political Organization Wup Film is a futuristic society where various actors appreciate subjectively interpreting solutions to social problems, ruminating against self-concepts, It is carried out. This creates "formation of creativity" of various actors, triggers awareness of the individual's strengths and the realization of collaboration and leads to behavioral change towards the future. In this research, we analyze the movie "Mirai Shutter" and describe the possibility of solving new social problems using interactive movies.

 

Keywords

未来シャッター,対話型映画,行動変革

Mirai Shutter,interactive movies,behavioral change towards the future

 

http://www.jasmin.jp/activity/zenkoku_taikai/2018_spring/program/1A-3-4.html

内容

(1) 日時:2018年3月8日(木)・9日(金)

 

(2) 筑波大学 東京キャンパス

 

(3) 大会テーマ:ビジネス科学の再構築

 

(4) 基調講演・特別講演

 特別講演 (3月8日(木) 14:00 - 15:00)

  ドワンゴ人工知能研究所所長 山川 宏 氏

 基調講演 (3月9日(金) 13:20 - 14:20)

  筑波大学 副学長 キャロライン ベントン 氏

 

(5) 大会委員長講演 (3月8日(木) 13:10 - 14:00)

 東京工業大学 情報理工学院 教授 寺野 隆雄 氏

 「経営・情報・システム」

 AI/IoT/Industrie4.0に適応しうる経営情報システムの姿について論ずる。

 

(6) 特別セミナー(3月8日(木) 15:30 - 17:30)

 「DEMO-企業活動の骨格を可視化するモデリング方法論-」

 東京工業大学工学院経営工学系 教授 飯島 淳一 氏

 定員: 先着12名

 * 3名×4チームのワークショップ形式で実施いたします。

 * 参加者の皆様には事前に資料を送付いたします。

 事前申込はこちらからお願いいします。

 https://jasmin.connpass.com/event/76246/

 (登録時にconnpassへのID登録が必要となります)

 

(7) 企業事例セッション(3月8日(木))

 企業事例セッションは、産業界の方に経営情報学に関わる企業での実践例(苦労話,未解決問題を含む)や経営情報学に関わる技術・サービス(・製品)をご紹介いただくことで他企業や学識者との情報交換・交流の促進を目指したものです。

 * 詳細なプログラムは大会HPでご確認ください。

 

(8) ランチョンセミナー(3月8日(木) 昼休み)

 講演: 株式会社NTTデータ数理システム

 ランチョンセミナーは無料で提供されるお弁当を食べながら、最新の分析事例活用方法の理解を深めていただくものです。参加に必要となるチケットを当日受付にて先着順で配布いたします。

 * 詳細なプログラムは後日、大会HPにてご案内いたします。

 

(9) 参加申込

 参加申込期間:2017年10月10日(火) - 2018年1月30日(火)[郵便振替決済]

        2017年10月10日(火) - 2018年2月15日(木)[オンライン決済]

 

(10) 春季大会のページ

  http://www.jasmin.jp/activity/zenkoku_taikai/2018_spring/index.html